ANA ビジネスクラス「THE Room」体験レポート
皆さんこんにちは 365日×イギリスのechiです。
今回は、幸運にもANAのビジネスクラス「THE Room」に搭乗することができましたので、その時の体験をレポートしたいと思います。
ぜひ皆さんの参考になれば嬉しいです。
乗は2024年6月です。その際の情報になります。
「THE Room」とは
「THE Room」は、2019年から導入されているANA国際線の新ビジネスクラスのことです。B777-300ER(新212席)に搭載されていて、横4席×21列の計64席になっています。
「THE Room」の特徴として、各座席の通路側にスライドドアが付いており、個室のようになっています。更にシート幅はANA史上最大で、プライベート空間のようにゆったりと過ごすことができます。
座席のリクライニングは好きな角度に調整することが可能で、最大180度フルフラットになるので、座席をベッドの様にして就寝することが可能です!
ラウンジの利用について
ビジネスクラス搭乗者は羽田空港内にあるANA LOUNGEを利用することができます。
国際線搭乗の際は時間に余裕を持って空港に向かうと思います。出発時間まで、ラウンジでゆっくり過ごしましょう!
以下に羽田空港のANA LOUNGEの様子をご紹介します。
かなり広々とした空間にソファやテーブル、椅子などが配置されています。デスク類にはコンセントも付いているので、充電も可能でした。
ドリンクや軽食も置いてあるので、自由に食事を楽しむことができます。
お酒類も置いてありました!
全体的に清潔感があり、非常にゆったりと寛ぐことができました。
時間帯によるかもしれませんが、我々が利用した際はそこまで混み合っていなかったので、ラウンジを利用して正解でした✨️
機内の様子
では、いよいよ搭乗後の様子をお伝えしていきたいと思います!
非常に広々とした座席です。横幅は二人で座ることも可能なくらいの余裕があり、足元もゆったりと足を伸ばすことができました。
隣の席とは完全に仕切りで遮られており、通路側も同じようにスライドドアを閉めてプライベート空間を確保できます!
隣の席との仕切りは下げることができるので、夫婦や親子で隣同士にすると安心ですね。
座って正面を見るとこんな感じです。24インチ大型4Kモニターが美しいです。
モニターの下の奥の方まで足を伸ばせるスペースがあります。
モニターの右下にリモコンがあります。このリモコンで画面を操作します。
リモコンの液晶部分にも映像が表示されるので、どちらを見ながらでも操作可能です。
リモコンが内蔵されているところはサイドテーブルのようになっているので、ちょっとした物を置いておくのに便利です。
座席にリクライニングや証明はリモコンの隣のボタンで操作します。
座席は180度フルフラットまで自由に操作できるので、好きな角度でゆったりと過ごすことができます。
照明は通常の照明、食事の際の照明、読書灯の3種類あります。食事用と読書灯は明るさを3段階に変えることが出来ました。
アメニティ
座席には枕、ベッドパット、掛け布団、ヘッドフォン、スリッパ、アメニティセットが置いてありました。
枕はふわふわと柔らかいタイプで、掛け布団は羽毛を使用したものだそうです。
オレンジ色のポーチの中にアメニティセットが入っていました。
ポーチは1934年創業の英国王室御用達レザーグッズブランドである「ETTINGER」のものです。
中身はAVEDAのリップバームとボディローション、ANAオリジナルエコバッグでした。
機内は乾燥するので、このアメニティセットはありがたいですね。
私は機内が肌寒く感じたので、カーディガンを貸していただきました。肌触りがよく快適でした。
他にパジャマの上下も借りることができるようです。
「THE Room」の座席は個室のようになるので、家でくつろぐようにゆったりとした服装で過ごすことをおすすめします。
機内食
まず、座席につくとウェルカムドリンクとしスパークリングワインをいただきました。
普段お酒は飲まないのですが、とても飲みやすかったです。
食事1回目
さて、機内食ですが、和食か洋食(肉料理or魚料理)を選ぶことが出来ます。これは出発前にメニューを予約しておくことも可能ですので、事前に手続きを済ませておくことをおすすめします。
機内食のメニューは約3ヶ月毎、年4回更新が予定されています。
私が搭乗した際のメニューを以下に載せますので、参考にしてみてください。
食事の時間になると、CAさんがテーブルクロスを持ってきてくださり、食事のセッティングをしてくださいました。
食事用のテーブルはモニターの下に収納されており、かなりの広さがあるので食器やカトラリーの置き場がない💦と困ることもなく食事を楽しむことが出来ました。
まずアミューズのANAオリジナルスティック・砂肝とチーズオリーブが出てきました。アミューズは和食・洋食共通です。
オリジナルスティックはややしっとり目の生地感で、胡麻とチーズ風味でした。胡麻がポロポロこぼれることもなかったので、食べやすかったです。
砂肝とチーズオリーブはコリコリの砂肝とチーズの塩気がマッチしていて美味しかったです。
一緒にブレンドティーを頂きました。スパイシーな香りと味のお茶でした。
次に和食の前菜と小鉢が出てきました。
中央のお皿 煮鮑と生湯葉・鰻伊達巻寿司・もろこし真丈・合鴨ロースと焼葱の串打ち・海老・枝豆
左上のお皿 鮪のお作り(土佐醤油)
右上のお皿 茄子東寺揚げと煮帆立
私はここで食事中のドリンクとしてほうじ茶を頂きました。機内が肌寒かったので、温かいお茶で温まりました。
それぞれの食事ですが、もろこし真丈はとうもろこしの甘みを感じるふんわりとした食感でした。
煮鮑と生湯葉は餡は優しいお味で、中央にあるわさびがピリリとして美味しかったです。
鰻伊達巻寿司はお米が思っていた以上にもっちりとしていました。鰻も甘くて美味しかったです。
前菜が終わるとメインが運ばれてきました。
豚角煮と銀蝶幽庵焼き
ご飯(コシヒカリ)
香の物(きゅうり・昆布)
お味噌汁
メインの豚角煮はお箸で崩れるくらいにとろっとろでした。幽庵焼きのお魚も脂が乗っていて美味しかったです。
ご飯は小さめの御椀のように見えて、しっかりと量が入っています。付け合せの昆布とよく合います☺
洋食は肉料理か魚料理どちらかですが、和食だとお肉もお魚も食べられますね。
最後にデザートです。
デザート ムース・オ・ペーシュ(桃のムース)
甘すぎず酸味もあり、さっぱりと食べられました。底に桃のコンポートが入っていました。
デザートと一緒にコーヒーも頼みました。コーヒーには一口サイズのチョコレートが添えられていました。
私は日本食を頼んだのですが、夫は洋食(肉料理)を頼んだので、そちらの様子もお伝えさせてください。
スモークホタテとマンゴーラビゴット
カポナータとソラマメのムース
バゲット ケールフォカッチャ・イカ墨トマト
前菜の盛り付けがとってもおしゃれで驚きました!機内食でこれが出てきたらテンションが上がりますね😊
バゲットはご飯・お味噌汁・香の物に変えることもできるようです。
メイン 牛フィレ肉のソテー プラムソース ポレンタ添え
夫は肉料理を選択したので上記のメニューですが、魚料理の場合は「太刀魚のハーブパン粉焼き サフランソース」の予定でした。
お肉がとっても柔らかく、肉厚だったので食べごたえも十分だったそうです。プラムソースというのはあまり聞かないので、そこも魅力的だなと思いました。
デザートは和食洋食共通でした。
食事内容とは関係ありませんが、お箸を挟んでいた紙をカトラリー置きに出来て便利でした。
食事2回目
長時間フライトなので、機内食は2回頂きました。
こちらも和食と洋食を選ぶことが出来ます。私は洋食を選択しました。
ラビオリ レモンクリームソース
ブレッド バジルペッパーブール・クッペカンパーニュ
ラビオリはクリーム系ですがレモン風味なので、重くない&しつこくなく、食べやすかったです。クリームソースの量が多すぎないのも良かったです。
和食の場合は「ぜんまいの旨煮・牛玉葱豆腐煮・ご飯・味噌汁・香の物」の予定でした。
機内での過ごし方
映画鑑賞
「THE Room」には24インチ大型4Kモニターがありますので、映画鑑賞をして過ごすのはおすすめです。
時間もたっぷりありますし、最新の映画も揃っていたので思い切り映画の世界にどっぷりと浸かるのも良いかもしれません✨️
座席を好きな角度に調整して、好きなドリンクを飲みながら映画鑑賞…きっと素敵な時間を過ごせると思います。
軽食の注文
ビジネスクラスでは好きな時間に軽食を注文することが出来ます。
小腹が空いたタイミングで自由に食事ができるのはとても魅力的ですね。
おにぎりやサンドイッチ、スープ、ラーメン、おつまみなど…種類も豊富でした。
特にラーメンが人気だという話を聞いたので、注文してみました!
ラーメンは一風堂のプラントベースラーメンです。
スープはプラントベースとは思えないくらいに美味しいとんこつ味でした。これが空の上で食べられるとは…感動です。
海苔と辛味噌が別添えで付いてきますので、好きなタイミングで投入して味変を楽しむことが出来ます。
辛味噌はそこまで辛くはなかったので、苦手な人でも食べられるのではないかと思います。私は辛味噌を入れた方が好きでした。
量はカップラーメンと同じくらいだと思います。
他には以下のメニューを注文しました
・ハーゲンダッツ(クッキーアンドクリーム)
・フォンダンビスキュイ(2袋・チョコレート味)
・フルーツ(キウイ・パイナップル・スイカ・グレープフルーツの盛り合わせ)
どのメニューも程よい量なので、ちょっとお腹が空いたな…というタイミングで気軽に注文して食べることが出来ました。
せっかくなので色々なメニューを注文してみてはいかがでしょうか?
景色を楽しむ
窓側の座席になった場合は外の景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。
現在、羽田→ロンドンのフライトの場合、北極圏を通過するルートを通ります!
そのため、そのタイミングで外を見ていると氷河が浮かんでいる海や雪に覆われた大地などが見られるかもしれません。
オーロラが見えた!という人もいるようです。
普段目にしない景色を堪能できるかもしれません✨️
睡眠
長時間フライトなので、機内で眠ることになります。
「THE Room」では座席をフルフラットまで傾けることができるので、しっかりと体を横にして眠ることが出来ます。
足も十分伸ばすことが出来ました。
寝具も、ベッドパッド・掛け布団・枕が揃っているので、空の上とは思えないくらいに快適に眠ることが出来ます。
更に快適に眠りたい人は、CAさんにお願いしてパジャマをレンタルするのも良いかもしれません。
しっかりと睡眠を取ってその後の旅程に影響しないようにしたいですね!
さいごに
いかがでしょうか。以上が私の人生初のビジネスクラスフライトの体験をレポートでした。
今回は貯めたマイルで奇跡的にアップグレードが叶い、ビジネスクラスで搭乗できました。
恐らく会員のグレードや申込順等によって優先順位が変わってくると思うので、本当に運が良かったな…というフライトでした。
皆さまがフライトを選ぶ際の参考になれば嬉しいです。