海外赴任 引越しスケジュール
皆さんこんにちは 365日×イギリスのechiです。
今回は海外駐在に際しての引越しスケジュールや荷物の仕分けなどについて、ご紹介します。
引越しの準備は大変だと思いますが、この記事を読んでぜひ快適な海外駐在生活を送ってくださいね。
全ての海外駐在者が同じスケジュールというわけではありませんが、参考になれば幸いです。
実際の私の引越しを元にご紹介します。
・夫婦 子供なし
・夫婦同時に転居
荷物の分類
引越し荷物は大きく分けて下記の5つに分類することになります。
- トランクルーム
冷蔵庫やダイニングテーブルなど - フライト手荷物・預け荷物
入国後即使用するもの - 航空便
発送から1か月程度で到着 - 船便
発送から3か月程度で到着 - その他
1~4に振り分けられないもの
トランクルーム
まず、イギリスのマンションのほとんどは家具付きになります。
そのため、日本で使っていた家具・家電類は持って行く必要がないため、トランクルームに保管することになります。
冷蔵庫と洗濯機はしっかり水抜きをしないと故障の原因になりますので、注意しましょう。
フライト手荷物・預け荷物
最も使用頻度の高いもの、引越し直前まで使用していたものを持って行くのが良いでしょう。
航空便は最短で1か月後の到着になるので、それまではこの手荷物・預け荷物のみで生活することになります。
入国後、一旦ウィークリーマンションに入居する場合、週1のクリーニングが入り、ドライヤーや調理家電、食器類などの必要最低限のものは揃っていることがほとんどだと思います。
航空便
航空便は発送から約1か月後の到着となります。
イギリス入国後はウィークリーマンションもしくはホテルなどで、一時的に生活をすることになると思います。
長期の物件に引越す前に荷物が届く可能性があるので、あまり沢山の荷物を航空便に振り分けるのはお勧めしません。
逆に、1か月以内に長期物件に引っ越せるようであれば、ある程度の量を発送するのもありだと思います。
船便
船便の到着は発送から3か月後とかなり時間がかかるので、すぐには使わないけれど生活に必要なものを送ります。
例えば、自転車や季節外の衣服など
イギリスで新しく買うほどではないけれど、必要なものを持って行きましょう。
その他
イギリスに持って行かず、トランクルームに入れることもできないものも発生するかと思います。私の場合は、宝飾品、漆器などは預かっていただくことが出来ませんでした。
また、トランクルームに一度入れてしまうと、途中で荷物の出し入れは出来なくなります。
私は、一部の宝飾品や絵画などは実家に置かせてもらうことにしました。
また、一部の家具家電はこの機会に売却・廃棄することもおすすめです。特に電気製品はトランクルームに長期保管しておくと故障する恐れがあります。
帰国後に新品を買うことにして、売れるうちに売ってしまうのも手かと思います。
引越しスケジュール
海外赴任に伴う転居では、生活の拠点が複数変わることになると思います。
航空便と船便とで到着までにかかる時間も違います。
私が引越した際のスケジュールを参考に見てみましょう。
2~3か月前
ざっくりと何を持って行くのかを考えておきましょう。食料品を計画的に消費することも意識しておきたいですね。
引越し1か月前は何かと忙しくなるので、2~3か月前に歯の治療など病院関係を済ませておくのが良いでしょう。
引越しの1か月ほど前までには、引越し業者の方に下見に来ていただきます。その際にざっくりとどれをトランクルームに運ぶのか、どれを船便にするのか等を伝える必要があります。この際伝えた通りにならなくても問題ありません。
1か月前
引越し2~3週間前に引越し業者からダンボールや梱包資材が届きます。土日を利用して少しずつ荷詰めを進めましょう。
大型の家具やハンガーに掛かった衣服類は引越し業者の方々が梱包してくださるので、小物などを詰め込みます。
また、イギリスに持っていきたい日用品なども買い込んでおきましょう。新品及び食品類は申請する必要があるので、他の荷物とは混ぜずに別のダンボールに入れておきます。
引越し当日
荷物量にもよると思いますが、私の引越しは約3日間かかりました。
当日は荷物をどこの運ぶのかの指示を出す程度で、他は特にすることはありませんでした。
手元に残るのはフライト手荷物・預け荷物だけになります。
出入国まで
引越しが終わったら、出国まで数日間ホテル暮らしとなります。
引越作業などで忙しい日々が続き、フライトも長時間に渡るため、ここでしっかりと休んで体力を回復しましょう。
そして出入国の審査を経て、イギリスに到着です!
手荷物も多く、長時間のフライトで疲れているかと思います。タクシーや電車を利用して短期物件に向かいましょう。
ウィークリーマンション
イギリスに入国してすぐ、長期契約物件に入居する人は少ないと思います。
短期契約の仮物件に一旦入居することになると思います。
我々が入居したウィークリーマンションは、カトラリー・調理器具・トースター・ケトル・ドライヤー・バスタオル・フェイスタオルが備えられており、週に1回の清掃が入りました。
会社から紹介された短期物件は全て上記のような条件でした。
皆さまも短期物件を借りる際は、これらの条件をクリアしている物件だと生活が楽にスタートできると思います。
この物件で生活しながら、長期物件を探します。
また、ウィークリーマンションに1ヶ月以上住む場合は、航空便が届くことになります。
その場合、フライト手荷物・預け荷物と航空便の荷物を持って長期物件に引っ越すことになるので、荷物を増やしすぎないようにしましょう。
長期物件
ようやくイギリスでの住まいが確定します。
短期物件は内見もできず、画像のみで選ぶことになりますが、長期物件は数年間住むことになるので、複数件内覧して決めましょう。
長期物件に引越してから数カ月後、船便が届くことになります。
引越し業者のトラックがどこに停められるかなどを確認しておく必要があります。
何を持っていくか
フライト手荷物・預け荷物
荷物量は最大でも、一人につきスーツケース×2とリュック×1程度になると思います。
持っていくものは、イギリスに着いてすぐ使うものになります。約1ヶ月程度はこの荷物と入居している物件に付随するもののみで生活することになります。
- 衣類
イギリスは日本よりも涼しいので現地の気温を確認して服を選びましょう。 - 通勤道具
通勤鞄、スーツ、ビジネスシューズなど - 雨具
イギリスは雨の日が多いため、鞄に常に雨具を入れておくと安心です。
レインシューズも持っていきたいですね。 - ルームシューズ
家の中では靴を脱いでリラックスしたいですよね。スリッパやリラックスできる履物を持っていくと快適に過ごせます。 - 仕事道具
パソコン、マウス、筆記用具など - 電気製品関係
スマホ充電器、変圧器、コンセント変換プラグ、海外SIMなど - 日用品
歯ブラシ、洗濯ネット、ラップ、箸はイギリスでは調達が困難、もしくは日本のものの方が良いです。 - 常備薬
イギリスの薬は日本のものより強力です。慣れ親しんだ常備薬を持っていくと安心です。 - フリーズドライのお味噌汁
日本食が恋しくなった時など、お湯を注ぐとすぐ食べられるので重宝します。 - 勉強道具
単語帳など - 化粧品類
航空便が来るまでの1ヶ月分ほど持っていきましょう。
我々が入居したウィークリーマンションにはタオル類や食器、カトラリーなど必要なものは一通り揃っていましたが、入庫後どのような物件に入居するかで、何を持っていくか考えましょう。
どのような物件かわからない場合は、タオル数枚とプラスチック製のお皿やカトラリー類を持って行くと良いと思います。
我が家は上記に追加してまくらを持っていきました。まくらの質は睡眠の質にも関わってきます。イギリスで快適な睡眠を得るために、スペースに余裕があるようならフライト荷物で持ってくることをおすすめします。
イギリスに着いてすぐに通信会社と契約ができないため、到着後も引き続きスマホを使い続けられるように、海外用プリペイドSIMを持っていきましょう。
航空便
発送から約1ヶ月後に届きます。長期物件に入居する前に届く可能性があるため、あまりたくさん発送すると、短期物件から長期物件に引越す際に大変になってしまいます。
我々は引越しのことを考慮して段ボール2箱に抑えました。
実際、長期物件への引越しはタクシーを呼んで行ったのですが、スーツケース×5と段ボール×2だったのでかなりキツキツでした。
また、会社によっては荷物量に上限を設けていることもあります。
- 追加の衣類やタオル類
フライトで持っていく衣類等は最低限になります。航空便で更に追加して快適な生活に近づけましょう! - キッチン用品
長期物件への引越しも近づき、ようやく生活が落ち着いてきます。
生活を便利にするグッズを持っていきましょう。 - 寝具類
毛布、掛け布団、枕カバーなど
家具付き物件の場合、ベッドとマットレスは物件についていますが、それ以外の寝具はついてきません。現地で購入するのもありですが、日本から送ると購入の手間がなく楽です。 - 鞄類
お出かけ用の鞄など
次第に行動範囲も広がっていきます。外出用の鞄などがあるとお出かけもより楽しくなります♪ - 追加の化粧品類
イギリスで肌に合った化粧品類を探すのは大変ですので、しばらくは日本で使っていたものを使うのが良いと思います。
船便
最後に届く荷物で、最も量が多くなります。
こちらも、荷物量に上限が設けられる可能性があります。
大型の家具を送る場合、分解された状態で届くことになると思います。組み立てまではしてくれないと思いますので、持っていく場合はその点を踏まえて決めましょう。
品目が多いため、主要なもののみ下の一覧にピックアップしました。
- 仕事用PC周辺道具類
PCモニター、モニターアーム、キーボードなど
PCモニターなどは航空便で送ると危険とのことで船便で送りました。 - 家電類
炊飯器、ドライヤーなど - 大型変圧器
詳しくは後述しますが、消費電力の大きい家電を持っていく場合に必要になります。 - 自転車
電車代を節約したい時に使います。
イギリスは大型の公園も多いので、サイクリングに行くのもおすすめです。 - 残りの衣類
季節外の衣類など - 室内洗濯物干しスタンド
イギリスの乾燥機は、数時間回してもしっかり乾いていないことがあり、室内干しが必要になります。日本より湿度が低く、室内でもしっかり乾きます。 - 食品類・新品
急ぐものではなかったため船便で送りました。
食品類は荷物全体の20%以内にする必要があります。
注意すべき点
イギリスの住環境
イギリスの物件の多くは家具付きになります。
生活に必要な大型家具のほとんどは物件に含まれていることが一般的です。
そのため、あえて日本から家具を持っていく必要はありません。大型の家具などを持っていくとかえって置き場所に困る、ということにもなりかねません。
冷蔵庫
洗濯機(乾燥機能付き)
オーブン
ダイニングテーブル・チェア
ソファ
ソファテーブル
ッドフレーム・マットレス
一方で、テレビ・掃除機・マットレス以外の寝具は物件に含まれていない可能性があります。
テレビや掃除機は電圧等の関係で、日本で使っていたものをそのまま使うことはできませんので、現地で買ってしまったほうが良いでしょう。
寝具類はイギリスと日本とではサイズが異なります。メーカーによって多少サイズに違いはありますが、比較表を参考にしてください。何件か物件を内覧したところ、主寝室にはキングサイズ以上、その他の各部屋にはダブル以下のベッドが置かれている印象です。帰国後のことも考慮して、寝具を持っていくかどうか判断しましょう。
日本 | イギリス | |
シングル | 97×195㎝ | 90×190㎝ |
スモールダブル/セミダブル | 120×195㎝ | 120×190㎝ |
ダブル | 140×195㎝ | 135×190㎝ |
クイーン | 160×195㎝ | なし |
キング | 180×195㎝ | 150×200㎝ |
スーパーキング | なし | 180×200㎝ |
イギリスの水事情
イギリスは地域によって硬水と軟水に分かれています。
日本の水道は軟水のため、硬水地域に住む場合は注意が必要です。
日本で使っている洗剤、ボディソープやシャンプーなどは硬水だと上手く泡立たないことがあります。
基本的には現地で購入するのが望ましいでしょう。
また、イギリスの水道水はそのまま飲むことができますが、硬水によってお腹を壊す人もいると聞きます。浄水器などを利用して水をろ過することも検討しましょう。
電圧・コンセントタイプの違い
イギリスの電圧は220-240Vです。日本の電圧は100Vなので、基本的に日本の家電をそのままイギリスで使用することはできません。
もし、日本の家電類をイギリスでも使用する場合は変圧器が必要です。
電動髭剃りやマッサージ器のように消費電力の小さいものであれば、大型家電量販店で売っている変圧器を購入すれば問題ありません。
しかし、消費電力の大きい家電は、しっかりとした変圧器を持っていく必要があります。
我が家では炊飯器とドライヤーを持っていくことにしたため、下のリンクの変圧器を購入しました。炊飯器やドライヤーの消費電力は1200W程度と言われているので、1500Wのものを選択しました。
下のリンクの変圧器は550Wから3000Wまでの商品がありますので、持って行く家電製品に合わせて選んでください。
さて、イギリスでは電圧だけでなく、コンセントタイプも日本と異なります。イギリスのコンセントタイプはBFタイプで、日本はAタイプです。
パソコンやスマホなどは100-240V対応になっているものも多いので、変圧器は必要ない!という方でも、コンセントの変換プラグは必ず必要になります。変換プラグは複数個用意して持っていくと便利です。
持ち込めない品物
船便や航空便で荷物を送る際に、持ち込みが制限されている品物がいくつかあります。
肉製品
乳製品
魚介製品
米
はちみつ
糖類の入った食品
マニキュア・除光液
電動自転車
スプレー缶
食品についてはかなり厳しいようで、引越し業者の方にも細かく注意を受けました。
肉類魚類のエキスが入っていてもだめだと言われ、ほとんどの食品類は持っていくことを諦めました…。
ちなみに、食品と新品を船便や航空便で持ち込む際は課税対象となります。食品と新品リストを作成して引越し業者に渡しました。購入時のざっくりとした金額の記入を求められたので、持っていく場合には覚えておくようにすると良いかもしれません。
最後に
今まで何度か国内の引越しは経験してきましたが、海外転居はそれとは比にならないくらいに大変でした。
赴任直前は引越し以外でもやることが多く、忙しくなると思います。
全体のスケジュールを把握して、計画的に引っ越しの準備を進めましょう!
皆さまのイギリス生活が充実した日々になることを願っています✨️